まち学

【まち学】都市計画家協会主催の「コンパクトシティは実現するか」

小泉先生

1月9日、東京大学で行われたNPO法人都市計画家協会主催の中村文彦(横浜国立大学教授、交通計画)×小泉秀樹(東京大学教授、まちづくり)の対談「コンパクトシティは実現するか?」に行ってきました。

人口減少社会における空き家やインフラ整備の話題は、宮前区でも今後重要な課題になっていくもよう。ましてや、田園都市線という電車に大きく依存した生活をしている私たち。市の都市計画マスタープランにも駅周辺を拠点化するという、ある意味「コンパクトシティ」と呼べる考え方が掲げられています。でも本当に実現可能なんだろうかと、いつも考えていました。

両教授の対談では、どうも「コンパクトシティ」というのは、定義そのものもまだ不明瞭で、実は実現がかなり難しそうだということがわかりました。それよりも、都市としての魅力があること、住みやすいことが大事。そのためには、公共交通を中心にするものの、まちのビジョンづくりには住民目線が必要で、それには住民の意識や普段からの付き合い(ソーシャルキャピタル)が重要だというお話でした。

ソーシャルキャピタル、言い換えれば「人のつながりがまちの資源」だという考え方。宮前まち倶楽部の目指すところと一致しているなーと、思いながら帰路につきました。